渡里台地には「台渡里官衙遺跡群」という国指定の遺跡を始め、縄文遺跡、一盛長者屋敷跡等歴史的遺産が数多くあります。一方、この台地の辺縁には貴重な緑地が分布しており、「長者山風致地区」として指定を受けており、緑地の保全も図られているところです。この台地の崖下(田野川沿い)にはいくつもの湧水箇所があり 、今も豊富な清水が湧き出しております。以前は生活用水や農業用水等様々に利用されておりましたが、現在は田野川岸の竹が繁殖し一帯は荒廃してしまいました。それでも湧水は以前と変わらず湧き出ており、あぜ道や旧用水路の面影は残っており手を加えれば貴重な自然を活用できるものと確信いたします。この絶えることのない湧水は現在課題ともなっている災害時の有用な水資源ともなりうる財産でもあります。私達はこれらの湧水群を含む豊かな自然を、次代を担う地域の子供たちのためにも残してやりたいと「渡里湧水群を活かす会」を設立し活動しているものであります。